参りました、これは凄い本です。
いまほとんどのマーケターが関心のあるソーシャルメディア。
それらが生み出す「口コミ」を数式化した人たちの記録。
数理の可能性が詰まっています。

あり得ないことをやってしまった人たちとは、
吉田就彦さん、石井晃さん、新垣久史さん。
吉田さんは、
みなさんもよくご存じの
チェッカーズ、おニャン子クラブ、だんご3兄弟などを
ポニーキャニオン在籍時代に、
プロデューサーとして手がけた超ヒットの達人。
その後、IT業界に転身して
デジタルハリウッド大学大学院教授、
そして、(株)ヒットコンテンツ研究所の代表取締役。
なんともおもしろい人で
人の心をあっという間に見抜く技の持ち主です。
吉田さんは、ヒットの広がり方を
なんとか数式化できないかと、研究されていたようです。
つまり、
ブログなどのソーシャルメディアの足跡を
数字で追えば、何らかの傾向を読むことができ
それを数理モデルにしたら、汎用性が生まれると考えたわけです。
神をも恐れぬ仕業。
人の心の動き、広がりを数式的に見ようというのですから。
私にはとてもできません、
何しろ、物理や数学に弱いですから。
でも、吉田さんたちの研究は
私のような数学音痴の救い主。
映画、アバター、恋空、おくりびとは
なぜ、長い期間にわたって、
ソーシャルメディアで話題になり、ロングヒットになったのか?
それを数式で、グラフで見せてくれました。
いや、結果だけを見ると簡単。助かります。
一方、いままでのマス広告つまりテレビCMの効果は
下手をすると、2日間しか続かない。
クライアントやマーケターにとったら、
お金をかけずに効果を上げる方法が目の前にあるのです。
お宝!!!
私がいちばん驚いたのは、
ヒットの話題共鳴分析。
消費者は、その映画の何に惹かれるのか?
どんなことに反応するのか?
つまり、消費者インサイトですが
この心の中をキーワード検出して図式化したことです。
通常なら、1対1という手間のかかる調査をして調べるもの。
それを、ソーシャルメディアの中から抽出するのです。
そして、その中から共鳴性の高いものを分析し
それが周辺話題をつくりだす、という洞察。
そこから、間接コミュニケーション、
つまり街の話題が生まれ、勝手に輪を広げていく。
私も、長年の経験でやっていたことに近いのですが
汎用化することは難しかった。
そう、人に教えられない。
でも、吉田さんの研究結果は
誰にでも使えるのです。
通常のマーケティング本は
ただ起きている現象や、トレンドを追っているだけのものが多い。
つまり、過去の事例です。
もう過去事例は通用しない時代に突入しました。
ぜひ、大ヒットの方程式を読んで
小さなコストで大きなヒットを飛ばしてください。


早速かいました!
投稿者: 筒井 | 2010年10月07日 10:58