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2010年03月21日(日)

ヤン・リーピンに、人間は何?を考える

なんだか分からないけれど、
涙がズルズルと落下。
「シャングリラ」雲南省の歌舞は
見たこともない、とてつもないものでした。

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もし、この舞台を見なかったらと思うとゾッとします。
中国・雲南省の少数民族ペー族出身のヤン・リーピン。

貧しく、山の中で育ったヤンは、
正式な舞踊を学んだこともなく、
ただただ踊ることが好きな少女。
その彼女が、州の歌舞団に入団した時も
バレエなどの欧米の踊りは拒否したそうです。

ひたすら昔から故郷に伝わる踊りをベースに
オリジナルな踊りを続けました。

しかし、圧倒的に美しく、
とてつもなく、オリジナル。
あっという間に、主役の座に躍り出、
中国中に、その名をとどろかせました。

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そこからが彼女らしい活動が開始。
中国全土にいる55民族のうち
25の少数民族が暮らす雲南省。
そこに残る歌舞を、そのままに伝えようと思ったのです。

その民族では、歌舞が生きることに、生活に
欠かせないものとして密着しています。
歌が、踊りがうまくない者は
いい結婚相手に出会えないほど。

歌舞は、神とつながるものであり、
生活を豊かにしてくれるもの。
それは、日本に限らず、世界中で共通すること。

しかし、それをそのままに残そうとする国は少ない。
ヤンは、雲南省を時間をかけて歩き
素人の人たちを集めて、「シャングリラ」を
つくりあげたのです。

舞台には、神にとどけとばかりに
太鼓、歌、踊りが
昔のままに、けたたましくとどろきました。

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ほんとうに、からだがゾクゾク、熱くなってくるのが
わかって、興奮と違い、自然の側に行ってしまう感じです。

また、雲南省では情勢の存在が圧倒的。
「太陽は休んでもいい、月も休んでいい、
でも、女は休まない」
それは、女性に仕事を強いているのではなく
女性がいなければ、この世はない。
全くその通りです。

そして、ヤンの踊り。
欧米の踊りでもなく、日本の踊りでもなく、どこの踊りとも違う。
きり絵の一枚ずつがつながっているようでもあり、
骨や筋肉がなく、
腕を広げて翼のように、腕を振ると
小さな波のように、腕が動くのです。

また、孔雀の踊りでは、
指先が自在に操られ、孔雀の頭を見せる。
形容のしようがありません。
見ているだけで、ほんとうに涙がズルズルでした。

そのとき、ヤンは「外の世界」に触れている。
先進社会が失った能力。

そして、ヤンの体は、まさに鳥。
人間は昔、動物だったことを教えてくれます。

いまだに、あの姿が消えません。
私たちは、何のために先進化したのか?
けたたましい疑問が渦巻いています。

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