日本三名城のひとつ、熊本城。
城つくりの名手、
加藤清正が築いたことでも知られる美しい城です。
この城を見ずに、城は語れません。

藤堂高虎とともにつくった名古屋城、大阪城と並び、
その機能美は目で見てはじめて実感しました。
凛としていて、霊気が漂う不思議な空間です。
一歩入っただけで、まるで江戸時代にいるような錯覚。
これはなんでしょう。
敵が天守閣までたどり着くのに
時間を要するようにとはいえ、
美しく曲がりくねった道は、
それ自体が、ひとつのアート空間。
登城するサムライの袴姿が目に浮かびます。
その城壁は、完璧なまでの武者返しライン。
機能より、美しいものをつくっているとしか思えないほど。
上にいくにしたがって、急角度になっていて
悪魔の美しさです。
また、
本丸御殿にひそかに通じる、闇り通路。
ちょっとした行列でもできるほどの広さがあり
光はかすか。
悠然と逃亡ができる仕掛けなのでしょうか。

また、天守閣の絶頂感は言うまでもないですが
天守閣のつくりと、五重塔は似ていますよね。
やはり、天=神ですか。
当然違う空気が漂っています。
それから、熊本城の見どころは
復元された、本丸御殿の様子。
天井まではりつめられた金の極彩色、障壁画は天国。
できたばかりの、御殿とはこういう圧倒するものだったことが
よくわかります。



とにかく、城という建築物は
日本人の美的感をくまなく表現している。
西欧の城塞都市とも違うし、
中国の万里の長城とも全く違う。
ほんと、日本人のポテンシャルに圧倒され
改めて可能性に勇気づけられました。

