「人間はもともと、けたはずれのことを考え付く能力が備わっている」
それが人間の持つ自由力。
それが人間を進めてきた原動力。
2010年は、ますます、それがキーワードになってくる。

息詰まれば、打開策を生む。
成功は、怠惰を飼いならす。
人間のサガは、なんとも不思議なものである。
5年くらい前は、
正直言って、仕事があまりなかった。
別な言い方をすれば、キットカットに打ち込んでいた
ともいえるのだが。
その時に変えたのが、
知らない人と1年間でどれだけ会えるか、である。
根が、人と会って話すのは好きではない。
こんなことを言うと、冗談とした思ってもらえないが
実のところ、そうなのである。
子どもの頃は、ひとりで
小学校の図書館で旅行記やミステリーを読んでいるのが
いちばん心地よかった。
何しろ、いつも風邪をひいていて、
ごほごほ、と一緒に暮らしていたのだから。
いまは、なんだか人と話すのが好きな人、
というイメージができているが、
自分で言うのもおかしいが、「変えた」のである。
あれから、とにかく人と会おうを決め、
できる限りの人と会った。
正直、苦痛でもあったが、そのうち、知らない人というのは
何といろんなものの考え方をしているのか、
ということに気付いた。
いまごろ、である。
そのおかげで、いまは、この年でも仕事がたくさんいただけている。
すべては、人のおかげ、としか言えない。
人間は、まず何より、チャンスがなければ何も始められない。
そのチャンスは、すべて人がくれるものである。
つまり、人とつながっていることが何よりも大事なのだ。
そして、つながるためには、その人の心の中に
「自分」という存在の種を蒔かなければならない。
種をまくということは、
その人にとって、「自分」が好ましいものであることだ。
そうでなければ、つながっていることにはならない。
その種がいつか花を開き実をつけるのだ。
別の言い方をすれば、
「自分」というブランディングをしていることと同じ。
「自分」の価値は、相手の心の中にあるのだ。
そのブランディングをするためには、
すべてのことから自由である「自分」をつくっていくこと。
大人である人にとってはなかなか難しいことだ。
しかしそれこそが、これからの時代を生き抜く力になる。
私はそう信じている。
どうか、みなさんも、2010年が
自由なときであることを。
では、よいお年を。

