アトリエ・エレマン・プレザンというグループが
行っているプロジェクト
「ダウンズタウン・プロジェクト」。
http://www.element-present.com/html/news.html
その夏休み絵画教室を見学してきました。
絵を描くって何だろう?
その答えでした。
アウトサイダーアート。
どこかで聞いたことがあると思います。
ヨーロッパでは、アール・ブリュットと呼んでいますが、
正式に美術の訓練を受けたことのない人の描いた絵。
すさまじいエネルギーを感じる絵が多いような印象です。
ところが、ダウン症の人が描いた絵は、
それとは違う感覚を持っていました。
なんだか、強いけどやさしい。
激しいけど、明るい。
色の持っている潜在性が既成概念を超えて
飛び出してきているのですね。
彼らはどうやって絵を描いているのだろう?
その思いから絵画教室をのぞいてきました。
驚きは、紙に向かったとき
まったく躊躇がない。
いきなり、絵筆を持って、どぼどぼと絵の具を付けて
バシッ、グルッ、ペタッ。
初めは何を書いているか
こちらにはわかりません。
それでも、筆は止まらない。
何が描かせているのか?
そして出来上がったカラフルな絵。
森のようでもあり、ゲーム盤のようでもある。
しかし、色は跳ねている。
そのタイトルは「迷路」!
え、え!
こんな迷路があったら迷い込みたい!
いや、迷うという概念は間違っているかも。
別の人は、ひたすらぐるぐると絵の具を塗りこむ。
次から次へと、別な色を重ねていく。
ただの作業のようでしたが、
出来上がったら、
とんでもなく深い色。
寛容、熟慮、永遠。
そんな感じでしょうか、いやいや、これも
だめな大人の抽象化。いかんねえ。
そして何よりも、みんな楽しそう。
私たちなら、何を描くか、どう描くか、
そして最終形を思いながら描く。
だから、つまらないんだ、わかりました。
絵は教えるものではなく、
環境を整えるだけで十分。
アトリエ・エレマン・プレザンの方はそう言っていました。
大人の想像力が貧困になっている理由が
わかるような気がしてきました。
私たちは、科学技術から多くのものを得てきましたが
失いものも多かった。
本当にそう思いました。
機会があったらぜひ見てください。

