高橋祐師匠が、弟子三人を引き連れ、
老人施設を訪問。
驚いたのは、
お年寄りたちの音楽に対する集中力。
改めて、音楽の偉大な力を発見しました。

強い撥さばきと、緩急のある演奏で定評のある
現在最高峰と言われる高橋祐次郎一門の高橋祐さん。
私の津軽三味線の師匠です。

狂言のほかにも、三味線までやっているのか
と思われた方もいらっしゃるでしょうが、
ほんと、われながら気が多い。
お恥ずかしい次第ですが。
先日、師匠とともに、老人施設に演奏慰問に出かけました。
2か所回ったのですが、
どちらも、認知症の施設。
演奏が始まるまでは、老人施設の空気が流れていました。
しかし、演奏が始まると、食い入るように見つめています。
撥さばきや、左手の動きをじっと。
まるで、品定めされているかのようでした。
特に師匠の独演のときは、
リズムをとる方あり、手をたたく方あり。
大きな笑顔をする方も、涙ぐむ方もいました。
つまり、音の関する能力は健在なのです。
音楽に反応する力は、おなじ。
音楽は、それだけ強い影響力があるのです。
音楽に国境はないとは、よく言われますが、
年齢や病気にも関係ないのだなあ、
と音楽への認識が新たになりました。
やはり、音楽をはじめとする芸能は
もともと神に捧げるもの、神と交信するもの、だったのです。
すばらしきかな、芸能。
ここに、人間の原初の能力、野生の能力が
あるのかもしれません。
慰問を通して、すばらしいことに触れることができました。
もっと続けねば、です。
もっとがんばります。

