はじめて藤森さんの講演を聞きました。
気取ってもいなければ、力も入っていない。
建築にユーモアと自然をもたらす、お話も
建築同様、自然体でした。

タンポポハウスやニラハウスで有名な藤森照信さん。
もともとは、建築史家ですが、40半ばにしてはじめて建築に
挑んだそうです。
路上観察でもおなじみですが、藤森さんの建築は
自然との共生。とはいっても、ただ昔ながらの家をつくることではありません。
「見た目」の美しい自然観、とでもいうのでしょうか、
でこぼこ、ぽこぽこ、ザラザラ、ごつごつ。
言葉で言うと、こんな外見の建物。
木をまっすぐ、平らにすることなく、でこぼこなまま使う。
エコといっても、見た目で分からなければ、
精神的な満足だけで終わる。だから、見た瞬間に、
「お、自然だ」ということが分かる建築物をつくることに
こだわっているそうです。
タンポポもニラも、焼き杉もでこぼこな銅版もそのため。
藤森さんの建築物は、まるで生き物みたいに感じる。
不均質な美しさは、自然そのもの、いや、人間かも?
だから、ユニーク。世界にたった一つだから、
あったかく、おもしろい。
いまは、都会以外の場所が多いのですが、
絶対に都会に作ってほしい。
都会は直線的過ぎる。グネグネ、でこぼこが東京に出現したら
みんなはゲラゲラ。幸せになる。
普段は大学や学会でしかお話しないそうなので、
聴衆と目をあわさずに話すところが印象的でした。
普通なら、話が通り過ぎていくところですが、
「物を作る人」のオーラは、そんなことお構いなし。
聴衆をつかんでいました。
話し方にはいろいろあることが、わかって
なんだか、上手に話すことのほうが、「心」が薄いような気持ちにも
させられました。
話すことは、やはりクリエイティブなのですね。

