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コミュニケーションの耳袋

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2008年03月28日(金)

唐人相撲休演日

なんだか、からだをもてあましています。
何でしょう、この感覚。
役者になったら違うのかしらん。
ということで、今日は「盆山」の話。

世田谷パブリックシアターの橋掛かりは三本。
通常の能楽堂は向かって左側に一本あるだけで様相は
ずいぶん異なります。
舞台スペースの関係で、萬斎さんが考えたのですが、
これが素晴らしい効果を生んでいます。
屋根も柱のない、立体的な空間。これを闇という空気で作っている。
なので、盆山や子盗人のような、盗人ものを演じるにはうってつけ。
闇の中から、萬斎さんが登場するだけで、
しんとした空気が生まれる。
この橋掛かりからの登場が狂言の醍醐味。
摺り足で静かに現れ、その立ち方、動き方が
静かな空気を動かし始める。これが観客をつかむ。
そこで、
「このあたりのものでござる」と始まる。
萬斎さんは、型にはまっているけれど、
よけいな力がはいっていないので美しい。
語り口は、ゆったり。
ひとつひとつの言葉を、それこそはっきり言う。
「このじゅう・せ・け・ん・に、ぼんさんの はやるは おび・ただしいことで
ござる」
日本語の仮名の、美しさが再確認できる。
といって、ぶつ切りになっているわけでももなく、
感情がこもっていてわかりやすい。
うーむ、惚れてしまう。
と、書いてきたところで、
この狂言の型、唐人相撲にも、もちろん生かされている。
ただただ、愉快なだけでなく、狂言の型の中で群集劇をやる。
むずかしいけれど、狂言の可能性を広げる演目なのでしょう。
今日は、心して狂言やってきます。

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