萬斎解体新書その拾二。
「扮装」~美のリバース~
今回のゲストは、美術家森村泰昌。
そのトークでのひと言「何をやっても許される唯一の領域、芸術」
異才、森村。
私は大好きです。
ゴッホやモナリザに扮し「美術史シリーズ」、映画女優に扮する
「女優シリーズ」。そして、20世紀を記録する
「なにものかへのレクイエムシリーズ」など、絵画の対象物などに自分が
扮する独特の芸術で知られる。
大阪生まれで、とにかくおもろい。
美術というものを、違う視点で観賞したらどうなるのだろう?
それがテーマだと思いますが、
対象物に自分がなることで、理解できることは
ただ見るだけとは大きな違いがあるでしょう。
そういう人なのですが、
今回のトークのテーマ、「扮装」ですが、
森村いわく、
100%その人になっても何も面白くない、
100%自分でも何も伝えるものがない、
自分がそこへ行くのと同時に、あっちからも森村に近づいてくる
その融合した地点で扮している。
だから、自分であり他人である。
鏡を見ているだけでなく、鏡の中へ入り込む。
そこに森村流が生まれる。
だから、笑えるし、突っ込みたくなるし、ちょっと怖い。
かなり変わった芸術ですが、
「芸術というのは、この世で、唯一、殺人意外なら何をやっても許される領域。
だから、ここではやらなければならない。なにか変なことをやろうとしたら
芸術という小さな領域に来ればいい。誰でもできる。」
性器を露出しても、卑猥な言葉を吐いても、誰にもわからないアートをしても
許される。自らを芸術家と宣言しさえすれば。」
この言葉、グサッときました。
やらずにためらっているより、やっちまえ!芸術だ!
なのです。
ぬけましたね、わたし。
そういえば、現代アートは説明を読まなければ、どういう意味なのか
見当もつかないものが多い。
いままでは、うーん、と思ってましたが、
いいんです、わからなくて。
もちろん、わかったほうがいいとは思いますが。
ということで、とりあえず、英作ゴッホ。
右は森村ゴッホです。いかがでしょう?

