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コミュニケーションの耳袋

現代のコミュニケーションに関する話を、しかも門外不出の話を、誰よりも早くお伝えします。
大きな耳に溜め込んだ耳寄りな話、広告、心理学、マーケティング、クリエイティブなどなどを。21世紀の耳袋、として発刊します。

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2007年12月05日(水)

憲法九条を世界遺産に

爆笑問題の太田光と、人類学者の中沢新一の対談形式の本。
「憲法九条を世界遺産に」
ぜんぜん異質な組み合わせのようでいて、
発信場所、表現形態が違うだけのふたり。
話がずれているようで、そうでもなくて、おもしろい。

タイトルからして、何じゃこれ!です。
目の付け所というか、発想というか、やられましたね。
こういう異分子同士のぶつかり合いは、刺激があって面白い。
とっちらかったり、話がずれたりしていても
中沢さんの大きな視点がゆるぎなく、ほほー、と読み進ませる。
続けて2回も読みました。
平和憲法は、突然変異、珍品というくだりがあるのですが、
まさに戦後のあの瞬間でなければ生まれなかった奇跡。
アインシュタインの相対性理論のような成り立ちだった、と。
アメリカはあの時点で、理想を考えた。
彼らの発想の中には、アメリカ先住民の考え方が色濃く反映されている。
つまり、インディアン。
インディアンは血で血を争う戦争をしていたが、その結果として
平和同盟を築いた。その精神が、平和憲法に生かされているというのです。
しかし、アメリカは自国ではそれをできないと知っていた。
だから、日本をその実験の場にした。もちろん、推測ですが。
そういう意味では、この憲法は人類の理想を考えたものに違いない。
もちろん矛盾だらけです。
じぶんの家族が海外からの爆撃でやられても、仕返しできない。
でも、こういう実験は素晴らしいと思います。
もちろん、うまくいかないところもたくさんある。
でも、そういう理想がストッパーになって、人はいろいろ考える。
チベットの僧侶もそうでしょう。
ただ、修行して人のために祈る。
こういう無駄に思えることこそが、人類の本質を現しているのかもしれない。
なんだか、そんな日ごろ考えないことを考えさせてくれました。
サンキューです。中沢さん、太田さん。

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