じぶんの生まれた町にもあった。
どこにでもあった、旅館。
気のいい女将さんは、近所の人気者だった。
いつの頃からか、姿が見えなくなってきた。
私自身も、そういう旅館に泊まることはなくなった。
露天風呂のある温泉旅館を選んでいくことが多い。
それでも、値段を考えたとき、どれだけ満足しているのだろう。
本当の心使いはどうだろう。
料理は満足か。
多少のわがままは聞くだろうか。
もう一度行く気になるだろうか。
そんことを久々に考えさせてくれた、それが出雲の大島屋旅館だった。
狂言を見た後なので、
普通なら旅館で食事はできない。
大島屋はいいですよ、と普通に言ってくれた。
暑かったので、風呂を浴びてからでもいいですか、
とわがままを言っても、どうぞの答え。
やっと夕食についたのは9時。
出てきたのは写真の豪華夕食。かに、鮑しゃぶしゃぶなど。
お酒を後から頼んでも、女将さんがニコニコしながら
こんなお酒しかなくて、と恐縮して運んでくれた。
終わったときは11時近く。
これが、町の旅館。リピーターが多いのがわかる。
仕上げは、値段。これで1万2千円。
こんないい習慣をなくしていいのですかね。
みなさんの町ではどうですか?
みなさんはどう思いますか?


狂言を見た後の余韻を
見事に持続させてくれたのですね。
お客のタイミングにあわせて
用意される料理。女将さんのニコニコ。
そのひとつひとつの行為が好意をつくる。
1万2千円。お金の価値以上のおもてなし。
価値の交換がうまくいくと
商売はうまくいく。
価格以上の価値は、ファンをつくる。
○天瀬温泉 天水
○嬉野温泉 椎葉山荘
○黒川温泉 山水木
価格以上の価値があります。
投稿者: push | 2007年10月08日 16:32