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コミュニケーションの耳袋

現代のコミュニケーションに関する話を、しかも門外不出の話を、誰よりも早くお伝えします。
大きな耳に溜め込んだ耳寄りな話、広告、心理学、マーケティング、クリエイティブなどなどを。21世紀の耳袋、として発刊します。

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2007年05月08日(火)

奈良美智の日本酒

去年、地元弘前の吉井酒造煉瓦倉庫で
個展を開いた、奈良美智。
「A to Z」展覧会。
それは大変な話題を呼んだが、
その副産物として生まれたのが、カップ酒。

ま、よくありがちな有名人の名前をつけたコラボ商品だ。
しかし、ここにはちょっとした意外性が潜んでいる。
奈良美智の作風と日本酒。
この組み合わせは、え?!という驚きをもたらす。
透明なカップの表面に、奈良の3種類のイラスト。
その向こう側に、A to Zの文字が透けて見える。
とても、酒とは思えない。カップの形が違えば、誰しも
新しい水、と勘違いするだろう。
私はここにも、消費者に近づく広告を見る。
テレビから流れてきた映像はどんなに素晴らしくても、
目の前を通過していくだけ。
しかし、手に取ったかわいい商品は、消費者との
可愛らしい時間を共有する。
その上、いままでに持っていた商品のイメージを
変えるとなると間違いなく、記憶に残りやすい。
そうなると、ふたを開けて飲むときは、
ちょっとした神聖な時間が流れるだろう。
きっと、酒の味も記憶に残る。
アートやデザインは、こうした消費者との心の接点を
作りやすい。
商品そのものは、消費者の一番近くにいるのだから。
広告は、もっとそばにいるべきだ。
ちなみに、この酒、六花酒造のもの。
白神山系地下伏流水を使用。うまかった。
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